生き甲斐の見つけ方: IKIGAI

IKIGAI

妹へ

久しぶりですか、元気ですか?最近、生き甲斐を感じる時はありますか?今日は生き甲斐について話したいと思います。

外国語にもなっている「生き甲斐」

生き甲斐は、近年、IKIGAIとして外国でも使われるようになっています(BBC)。考えてみれば、確かにそれに当たる言葉が日本語にもドイツ語にも見当たりません。

日本語では当たり前のように「あの人はあれが生き甲斐だから」のように日常的に使っているので、言葉の意味についてあまり深く考えたことはないと思います。

ところが「生き甲斐」というコンセプトのない外国で育った人に、「イキガイってどういう意味?」と聞かれたら、答えることはできますか?

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人と比べるのをやめて幸せになる part. 3

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妹へ

元気ですか?

前回、自分の誇れるものに気づくことで、人と比べて劣等感を感じないようにするという話をしましたが、今回は、比べた相手の見えないところに気づくことで、劣等感を感じないようにするという話をします。

SNSの時代、ナルシズムを気にせずに、リア充を売りにしている人がたくさんいます。

前まで写真は自分で撮るものではなく、撮られるものでした。今は自分が見せたいものだけを見せて、見てもらいたいように自分を見せることができます。でもそれは現実ではありません。

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人と比べるのをやめて幸せになる part. 2

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妹へ

元気ですか?

前回、人と比べるのをやめるには、自分の目標をしっかり立てるという話をしました。

今回は、その続きで、自分の長所に気づいて他人と比べるのをやめることについて話します。

人と自分を比べる時、自分より何らかの形で人生がうまくいっている人と比べてしまうため、自分劣っていることにばかり気がついてしまうという話をしました。

自分の長所やそれまでの功績を、他の分野で人に劣っているからといってないがしろにしていることは意外とあります。

アインシュタインは、日本語が全く話せないからということで自分に劣等感を抱くかといったら、周りから見れば、当然そんなことはないだろうと確信できます。でも本人は「日本語が話せないなんてなんて自分はなんてダメなんだろう」そう感じているかもしれません。そういう時、アインシュタインには自分は物理の天才だという自覚がなくなっています。

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人と比べるのをやめて幸せになる part.1

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妹へ

元気ですか? 

最近、移動が多くて何も書いてませんでしたが、今日は、人と比べるのをやめて幸せになる方法について話します。

突然ですが、あなたはどんな時に、人と自分を比べてしまいますか?

周りと比べてしまうのは、人間として普通にやってしまうことです。

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退屈することの大切さ

妹へ

元気ですか?

突然ですが、最近退屈したことはありますか

お姉ちゃんは、副業があるため、会社の仕事が終わってからや週末も仕事をしています。副業は時給制なので、内職のように、空き時間があればちょっとずつ仕事をしています。

先日、今年はもう仕事納めで木曜日からもう休みだったので、金曜日に副業の仕事を終えてしまい、久々に金曜の夜から月曜まで仕事がないという状況になりました。久しぶりの状況に、何をすればいいのかわからなくなりました。仕事をしている時は、逃避したいと思うのに、いざとなって自由時間があるとやりたいことがすぐに思いつきませんでした。

久々に暇になったのです。

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先人の知恵をかりてスマートに生きる

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妹へ

元気ですか?

この前、仕事で疲れている時は、エクササイズ瞑想をするといいという話をしましたが、今日は人生に迷ったり、方向性を変えたいけれど自分ではどうすればいいかわからない時に、先人の知恵に頼ってみることについて話します。

先人との出会い-老子-

昔、ハンガリーにいったとき、地元の新聞記者と知り合いになりました。

いつかは本を書こう思っていた当時、新聞記者であるその人にも「いつかは本を出版する計画はある?」と聞いてみました。すると、意外な言葉がかえってきました。

「ずっと本を書きたいと思ってたんだけど、老子の本を手に取った時に、もう自分が書きたいことは全て書かれてるってことに気が付いて本を書くのは諦めたんだ」

この時、英語名の『ラオツー』にピンとこなかったのですが、漢字にすると「老子」。

そうです、あの漢文の授業に出てくる老子です。

この人の一言で、先人に知恵を借りるということについて考えるようになりました。

毎年、数えきれない本が書かれている中で、一度の人生をまだ半分も生きていない人が生き方について本を書いたところで何を語れるだろうかと思ったのです。

老子は紀元前4世紀の人間です。紀元前から哲学者たちは生き方や自己啓発について説いてきて、師とする人から学び取って、弟子を何人ももち、何世代もかけて、知恵を後世に残しています。

自己啓発本や生き方に関する本は溢れるほどあり、毎年その数は増していき、そして忘れられていきます。

話されている内容は、どれも似たり寄ったりで、2000年以上前に話されていたことが、形は違うものの繰り返されているだけです。人間の本質とは何か、どうやったらよく生きられるか、幸せとはなんだろう、どうすれば成功できるのか・・・数千年も色々な人が意見を言ってきたけれど、これといった答えがまだ出ていません。

これはなぜかというと、答えがないというよりは、みんな一から探そうとして、短い人生の中で探せないまま終わってしまうからではないかなと思います。だから先人から学び取って、それを改善して、ということを絶えず繰り返していたら、もっと前進していたかもしれません。

例えば科学。今では新発見をするのは難しくなっていると言われています。昔は一人で複数の元素さえ発見できたものですが、今では今までわかっていることを知った上で、そして初めてまだ発見されていない何かを発見することができます。しかし今までわかっていることを知るにも、その情報は膨大すぎて、全てを学ぶことはできず、小さなテーマを選んでそれを掘り進めて、上手くいけば生きているうちに新しい発見をすることができます。昔のように数学者兼哲学者兼政治家で、いろんなものを発見して自分の名前をつけることなんて無理なのです。

だから、大学を卒業してあまり挫折もなく起業した若者や何十人かの相談にのってきたカウンセラーが、老子や先人の言葉を知らずに「幸せになる方法」「成功する方法」「正しい生き方」を本にして、人生相談人・人生コーチングをやっているのはどうなのかなと思ってしまいます。

先人の言葉、古人の言葉

話はそれましたが、人生にちょっと迷った時に、当時のハンガリーの新聞記者の話を思い出して、老子の言葉を読むことにしました。老子の言葉は結局は数える程しか残っておらず、本1冊ぶんです。日本語、英語、漢文で読もうとしましたが、挫折してしまいました。でも読んでみると、確かにこの人はすごい人だなと感じます。第六感ではないけれど、何か見えないものが見えていたのではないかなとも思えます。老師についてはまた次の時に話します。

この挫折を通して、どうして科学のようにいかないかがちょっとわかりました。

夏目漱石でさえ読むのが大変なのに、2400年前に現在一般の中国人さえ読めない中国語で書かれた文章を、10年以上も前にちょっと習った古文の知識で日本人が読もうとしても読めるはずがないのです。

仏教も先人の知恵

そして思ったのです、どうやったら昔の偉人の言葉から恩恵を受けることができるのか。

そしてここで2400年も前から現在まで残っているものがまだあります。それは仏教です。仏教が誕生したのは紀元前450年だと言われています。

人生に迷った時に宗教に頼るのはこわいし、やめた方がいいと思います。

でも、仏教はほとんどそっくりそのまま原型が残っている老子とは違い、いろんな人達がアップデートしてきました。そのため、薬師寺のお坊さんの法話が、現代語でわかりやすく修学旅行生でも理解できるようになっています。

もちろん、インドで始まってから中国経由で日本に来るまでの間に、仏教は変わってしまったけれど、本質は同じです。仏教は「苦を逃れること」に焦点が置かれています。つまりはどうすれば幸せになれるかに重点を置いた哲学です。キリスト教のように「すべては神の意思によって起こる」や「よく生きていれば永遠に天国で暮らすことができる」というのとは違い、仏教は因果応報なので、何かが原因で苦が起きているからそれを解決しようというものです。何かを信じたり、お金を払ったり、どこかの集まりに参加したから幸せになれるというのとは違います。だから仏教は宗教というよりも、人生の指針として取り入れられるものだと思います。

話がまた長くなってしまいましたが、仏教を宗教としてとらえずに、何年も語り継がれてきた知恵で、これを現代語訳できるのがお坊さんだと考えます。葬式などの行事ごとも、魂をあの世に送ったりという宗教的な儀式を行っているというよりも、死というとても普通の人には理解できないものを、哲学の教えをわかりやすく伝えてくれる存在だと考えることもできます。ヨーロッパでは仏教を宗教としてではなく、ライフスタイルや自己啓発法として軽く取り入れているひとがたくさんいます。日本でも近年、若い人が宿坊体験するということが一般化してきています。タイのお寺に1週間滞在していたとき、年に一回は連休を使って瞑想するために寺に来るんだというタイ人もいました。こういう付き合い方をしている人を見ていると、仏教が身近に感じられるものです。

話が右往左往してしまいましたが、仏教でも、セネカでも老子でも、人生でちょっと迷ったら、原点に戻って先人に頼ってみるのはいいことだと思います。

最近やっと読みました。2日でサクッと読めます。仏教用語が日常的に使っている言葉になっているんだへぇーと思えるところと、こういう生き方をしてみようと参考になるところもあって、おすすめです。

お金との健康な付き合い方

不景気

アメリカなどに行くと、車のバンパーにステッカーを貼る人がよくいます。

それは「赤ちゃんが乗っています」だけではなくて、ユーモアにあふれるものから、ちょっと考えさせられるのもまであります。

その中で有名なのが”Drive this car to go to work, go to work to pay for this car“です。意味は、「この車で仕事に行くんだ、仕事に行くのはこの車を買うため」という意味で、この車の後ろに停まってステッカーを見た人は、「一体何のために働いているんだろう」と一瞬考えさせられてしまうことでしょう。

生きるために働くのはもちろん大切なことです。でも、稼いだお金を使うことも大切なことだと思います。ここで、お金とのいい付き合い方について話します。

お金は天下のまわりもの(目に見えないエナジー)

一度、お茶の展覧会で、チャイを売っているインドの人と話しました。

その人は、インドの農家の人達を助けるために、農家の人がもっと儲けられるようにと、こうやって外国受けのいい、オシャレなパッケージのチャイティーを作って売っているという話をしていました。

あまりにもこれはお金のためではなくて人助けのためというような言い方をしていたので、「でも農家の人に、売り上げの全部が行くわけではないんでしょ?農家の人よりもお金儲けてるよね?」と聞きました。

するとその人は「お金はエナジーだから」というのです。

お金は流れていくものだから、それに執着してはいけないでもお金を稼ぐことや使うことは悪いことではない。そう言っていました。なんだか金は天下の回りものというけれど、流れていく「エナジー(気)」と捉えるのはおもしろいなと思いました。

でも本当にエナジーです。

物理で、物に働きかけると物はエネルギーを持つというけれど、このエネルギー(力)もエナジー(気)も英語にすればenergyで同じ言葉です。働けばエネルギーが発生するけれど、これを保存することはできないので、お金として受け取る。お金はただの金属の塊や紙切れだけど、それを価値ものあると感じるとき、エナジー(気)の働きがあるような気がしてしまいます。

お金は不幸のもとか?

お金はあるからといって幸せになるとは限りません

最近の若者は、お金か時間かというと、「給料が減ってもいいから、労働時間を減らしたい」というそうです。

ハーバード大学ビジネスレビューによると、40%の大卒者が時間よりもお金をとると答えたそうです。

さらに、ある程度以上のお金を稼いでも、それ以上幸せにならないという具体的な数字があって、億単位かと思いきや、年間$50,000ドル、日本円だと500万円ちょいくらいだそう。他では$75,000という話もあります。

なぜ意外にそれほど高くないのかという理由は、年間300万円から500万円に給与が上がれば、生活の質が上がるけれど、それ以上上がると、もう既に自分の欲しいものは買えいて、やりたいことはやれるお金がある状態のため、急激に幸せになるとこもなく、逆に労働時間が増えたりして、幸せ度が落ちてしまうそうです。労働時間が増えると、自分の自由時間がなくなるだけではなく、友達や家族と過ごす時間も減ってしまうため、幸福度に大きく関係するというわけです。

時間をお金で買う

もしも給料を減らして週4時間労働にするというようなことができないのであれば、「時間をお金で買う」ということをするのが幸せに繋がるかもしれません。

例えば、部屋の掃除をお掃除サービスに任せたり、自分で調べて予約すれば安く済む旅行も、パッケージ旅行にしたり、バーチャルアシスタントのような、助手を雇って、面倒なことをやってもらう、そんなことも時間の節約に大きく関係します。

お金に余裕があるのであれば、「自分でやればタダで済むのに」という考えを捨てて、時間を買いましょう。「死を意識してみよう」という話をしたけれど、時間ほど大切なものはありません。

最後に

最近、近所でALT ABER BEZAHLTというステッカーが貼ってある古いキャンプカーを見つけました。これは「古いけど支払い済み」という意味です。車のために一生懸命働くのではなくて、自分ですぐに払えるようにと車の質を落とす、こんなことさえも幸せにつながるのかもしれません。

カウンセリングの力

black and white blackboard business chalkboard

元気ですか?お姉ちゃんは元気です。

今日はカウンセラーセラピーについて話します。

あなたはカウンセラーや臨床心理士と話したことがありますか?

日本ではまだまだカウンセリングに行くという習慣がありませんが、それが普通のところもあります。この話を書くきっかけになったのも、同僚に今日仕事の後の予定を聞いたら「今日はセラピーに行くよ」という返事が返ってきたからです。セラピーに行くということは、隠さなくてもいいことで、普通のことなんです。

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ホームシックにならないアットホーム対策(日課編)

妹へ

元気ですか?

今日は、家や日本を離れてホームシックになった時の対処法について話します。

お姉ちゃんはかれこれ海外生活歴14年くらいになります。だからホームシックなんてもう縁がないかもしれないと思われるかもしれないけど、家から離れて、まだ自分の家と呼べるところがない生活をして長いから、ホームシック対策というよりも、「どうやったら家にいるようなアットホームな気持ちになれるか」は長年の課題です。

慣れないところから帰ってくるとどっと疲れる」とお母さんはよく言うけど、長期的に家に帰れないとき、この状態でいると精神的に本当に疲れてしまいます。

突然だけど、あなたはどんなことをした時に「あぁ~家に帰ってきた」と感じることができますか?

自分の布団で寝る、お母さんの手料理を食べる、居間でテレビを見る、自宅のトイレを使う、などなど人によってそれぞれだと思います。これをどうにかして旅行先や滞在先にもっていくことが、ホームシックにならないためのカギだと思います。

もちろん、友達・家族や家具などの大きな物は持って行けないので、自分で何か持って行けるものを見つけておくといいでしょう。

たとえば、自分の枕やぬいぐるみを持って旅する人がいます。

そうやって自分の慣れ親しんだものを持っていくのは簡単でいいと思います。

brown bear plush toy
Photo by Ann H on Pexels.com

でもそんな物がないとき、スーツケース一つで、あまりものが持って行けない時、心を落ち着かせてくれるのは日課だと思っています。

アジアを放浪していた時、数日おきに違うところに移動している生活をずっとしていた時、なんだかホームシックな感じになったので、ノマドの人たちは何をしているのかを調べました。その時に、自分の生活に生活のリズムをつくる習慣を取り入れるといいということを聞きました。

たとえば、朝の日課を一つ取り入れるだけで、不規則な旅路の生活にちょっとしたリズムができます。これを日本にいた時から続けていると、アットホームな気持ちを旅先に持ってくことができます。例えば、朝のストレッチやヨガ、ジョギング、それか一杯目のコーヒーを自分で淹れるとか、何か考えないでも自動的にできるものがあると、朝「起きてXXをやらなくちゃ」と起きてから何かやらなければいけないことがあり、ダラダラするのを防ぐことができます。

お姉ちゃんは、どこに行ってもできる時に自炊をするようにしています。

慣れない土地で慣れないものを食べていると、なんだか疲れます。そんな時に自炊をすると、家にいるような気がして心が落ち着きます。

ベトナムにいた時、旅に疲れてきたなと感じたら、共同キッチンのあるホステルを予約して、自炊しました。近所にある商店でお米2号と卵を買いました。指さしでなんとか買って、渡された一つのプラスチック袋には、そのままお米と卵が一つ入っていました。

それでごはんを炊いて、卵と炒めてチャーハンを作りました。こんなことでも、なんだかほっとして、ちょっとした日常を取り戻すことができます。

ちなみに昔留学中に知り合った日本人の女の子は、まだ家具もないときにマグカップで納豆ご飯を食べたということを言っていました。納豆はどこでも手に入れるかはわからないけど、どこでも手に入るもので心が落ち着く食べもの、自分の中のソウルフードとかコンフォートフード(comfort food)というものを知っておく、作れるようにしておくといいと思います

あなたも、何か、どこにでも持って行ける、自分の居場所のつくり方、やると落ち着くことを持っていくといいと思うよ。ホームシックというよりは、日常生活を感じられない生活はつらいからね。

お姉ちゃんより

P.S.『習慣の力』はすごくおすすめの一冊です。習慣は自分の記憶力や意志よりも強く、痴呆症よりも強い。いい習慣のつくり方や、悪い習慣の断ち切りかたがわかりやすく説明されています。