アフターファイブ

妹へ

元気ですか?

突然だけど、「アフターファイブ」ってもう死語?もし知らなかったら、アフターファイブの意味は仕事が終わった後の自由時間のことです。9時5時で、午後5時に終業する人が日本にいるのかわからないけど、そういう時代もあったのかな。ちなみにこれは和製英語だから、海外から来たわけじゃないよ。

この前は友達の話をしたけど、今日はアフターファイブのことを話したいなと思いました。

また突然だけど「アペリティフ」っていう言葉知ってるかい?これはフランス語で、英語にもなってるけど「食前酒」として訳されるようです。

でも、これは「仕事の後の一杯」っていう意味もあって、イタリアとかスペインとかではほぼ当たり前のように、家に帰る前に、友達とか同僚とバーやカフェで会って、つまみながら一杯っていうことをやっています。

イタリア語とかスペイン語ではアぺリティーボって呼ばれていて、この時間に一杯頼むと、一品ついてきます。スペインではタパスの一品だったりするけど、イタリアでは時にはビュッフェで、10ユーロでお酒一杯と食事がついてくるんだからお買い得でしょ。

お姉ちゃんはここ3年くらいイタリアに憧れてるんだけど、イタリアに行くたびに、仕事の後に友達とテーブルを囲んでわいわい楽しそうにしてるのを見ると、自分の生活を見直したくなります。

お姉ちゃんはだいたいジムとかイタリア語のクラスにいったりして、あとは家で副業に励んたりしてるから、友達と当たり前のように週に何回も会う生活とは程遠く、ドイツでもそういうことをしている人はあまりいないように思えます。だから、たまにイタリアに行くと「こういう生き方もあるんだな」と感化されます。

その時は、「帰ったら、自分でもそういう会を作って、仲間をつくろう」ってはりきるんだけど、実際には一度帰ってしまうと元の生活に戻ってしまい、やる気がすぐに薄れてしまう。

でもこうやって時々自分の日常から外に出て、違った生き方を見るのはいいことだなと思います。仕事と家の間の行き来が自分の中では普通になっているけれど、そうじゃない生き方をしている人が外にはたくさんいて、週末じゃなくても、仕事の後に自分の時間が持てることが当たり前の生活を送ってみたいと思わないかい?

スターバックスが成功した理由の一つに「第三のスペース」を提供したことが挙げられます。第三のスペースは、家でも仕事や学校の他にある、アフターファイブに行けるもう一つの自分のスペース。これを持てたら、人生充実するのではないかなとお姉ちゃんは思っています。

仕事を辞めて、自分でもこういう生活をしばらくすることはできるんだから、やってみてはどうでしょうか。

お姉ちゃんより

お姉ちゃんが30歳になった時

妹へ

元気ですか?

今日はお姉ちゃんが30歳になった時の話をします。

お姉ちゃんが30歳になった時、大きなバーベキュー会を開きました。このころまだ就職してなくて、時間もあったせいか、友達もそれなりにいて、色んな人が来てくれました。

でもこの写真の中でまだたまに会うことがあるのは、たった一人だけです。

この2カ月後に就職して、会う機会がなくなったのもあるけど、みんなそれぞれ仕事や家族の関係で引っ越したりして、同じ市内に住んでいる人もほんのわずかです。

でもこれは別にお姉ちゃんに限ったことではなくて、よくあることみたいです。友達がどんどん減っていって、新しい友達を作るのも難しくなる、子供ができてからはなおさらそうです。

今、市内に頻繁に会ってる友達もそんなにいないみたいだから、いっそのこと海外にいって、年の近い日本人の人たちと毎日一緒に働いたり、学校でクラスメイトになったりしたら、多分一生の友達になれる確率は高いのかなと。

「友達が減って、新しい友達ができない」って嘆いてた時に、年上のルームメイトに「本当の友達は、一緒に何かを乗り越えた時にできるものだよ」って言われました。

確かに、海外生活での苦労をわかちあったり、貧乏生活をわかちあったり、失恋の経験をわかちあったりした人とはすぐに打ち解けて、いい友達になれた経験は確かにあります。

友達を作るっていうのが、海外にいくモチベーションになるかはわからないけど、毎日仕事とか学校の後に友達と毎日会って話すっていう生活をしばらくしてみるのは楽しいと思うよ。

お姉ちゃんより