妹へ
元気ですか?
お姉ちゃんは先日DNAテストを受けました。ちょっと結果に驚いたので、その結果を含め、今日はDNAテストでルーツを知ることについて話します。
“DNAテストと日本人であること” の続きを読む海外に住む姉から、30歳になる妹へ
妹へ
元気ですか?
お姉ちゃんは先日DNAテストを受けました。ちょっと結果に驚いたので、その結果を含め、今日はDNAテストでルーツを知ることについて話します。
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元気ですか?
突然ですが、最近退屈したことはありますか?
お姉ちゃんは、副業があるため、会社の仕事が終わってからや週末も仕事をしています。副業は時給制なので、内職のように、空き時間があればちょっとずつ仕事をしています。
先日、今年はもう仕事納めで木曜日からもう休みだったので、金曜日に副業の仕事を終えてしまい、久々に金曜の夜から月曜まで仕事がないという状況になりました。久しぶりの状況に、何をすればいいのかわからなくなりました。仕事をしている時は、逃避したいと思うのに、いざとなって自由時間があるとやりたいことがすぐに思いつきませんでした。
久々に暇になったのです。
“退屈することの大切さ” の続きを読む妹へ?
元気ですか?
この前電話した時、デートアプリをダウンロードしたという話を聞き、しかも「遊びじゃなくて結婚を前提に」というあなたの言葉にお姉ちゃんは驚きました。結婚を視野に入れてってことは、婚活なのでは!とびっくりしました。自分の妹が婚活するなんて信じられません。
だから今日は婚活について話します。
お姉ちゃんは、婚活という言葉になんとなく違和感を感じてしまい、未だに慣れることができてません。いつの間にか『婚活』という言葉が当たり前になっていますが、使われ始めたのは2007年だそうです。日本を離れている間にそんな言葉が生まれて、帰国した2012年には標準語になっていたので、どうも普通の言葉として受け入れられないところがあります。でも受け入れられないのは、言葉だけではなくてそのコンセプトもだと思います。
何度か話したかもしれませんが、青山のアパレル会社で働いていた時、30をちょっと超えた女子たちが「あーもう仕事したくない、早く結婚したい」とよく嘆いていました。「アパレルは3Kだから」と言っているのに、キャリアを積もうとしたり、ステップアップして高給のところに転職するということもなく、ただ結婚して専業主婦になりたいという姿にちょっと幻滅してしまいました。ちなみに3Kとは「暗い、汚い、給料安い」だとも教えてくれました。
その次の会社で、元証券マンの男の人に囲まれて仕事をしていたとき、ちょっとカッコイイ元証券マンが「あーもう洗濯したくねぇ、早く結婚したい」と言っていたのを聞いて、これまた幻滅しました。
お姉ちゃんにとって婚活とは、こういう人たちがすることなのです。
30代だからといって、結婚を前提に付き合わなければチャラいと思われてしまうのでしょうか?
ヨーロッパに住んでいると、もちろん結婚願望というものを持ってデート活動に励んでいる人はいますが、日本でいう婚活という感じではありません。とりあえず知り合って、付き合って、様子を観ていこうという感じです。子供の話は出たとしても、「結婚したい」というのは聞いたことがありません。付き合って、気が合って、子供が欲しいし結婚でもするかという感じです。ところが日本ではなぜか婚活している人は、1年以内で結婚してしまう気がします。これで大丈夫なのかなと思います。
前に、『30代と20代は違うよ』という話をしましたが、このTEDトークのビデオで「30になるからといって焦って、イス取りゲームのように、空いてる人をと誰でもいいからといって結婚しないこと」と言っています。お姉ちゃんは付き合って3~4年目で別れます。だから、1年以内に結婚するのはリスクが高いような気がしてならないのです。
「そんなことを言ってもね、社会人になると学生とは違ってお互いを知り合う時間が限られてるから」と言われたこともあります。そういって、社会人になってから彼氏がずっといなくて、30ごろに急に大学時代の元カレと結婚したという人も周りにいます。
30代半ばになると、周りに結婚だけではなく、離婚を経験した人もちらほらと出てきます。
離婚を経験した人達はボロボロです。円満に離婚した友達でさえ、二度と結婚したくはないようです。理由は何であれ、捨てた捨てられた浮気か否かは関係なく、離婚は精神的にとても苦しくて、鬱の原因になるということはわかりました。
ところで、この世界ベストセラーは読んでおいてください。
この本は離婚した著者が、旅行と通して自分を発見して離婚と鬱から回復していく話で、30代前半女性の教科書ではありませんが、参考書です。人生が変わるかもしれません。30になったからといって人生を変えるのはまだまだ遅くないと勇気づけられます。
お姉ちゃんは、へ理屈のようですが、結婚する理由がまず見つかりません。結婚したからといって、何の保証もありません。日本では結婚したら夫婦同姓にならなければいけないので、婿養子という言葉にもあるように、新しい核家族を作るというよりも、誰かの家の一員になるという感覚があり、家族を含めて相手を選ばなければいけません。
「(結婚)相手の親から借金の返済にお金を貸してくれといわれたらどうする?」と貧しい家系出身の彼女と付き合い始めた友達に聞かれました。お姉ちゃんの答えはこうです「そうなる前に、まず結婚しない」。彼女でいる限り、他人としての壁があって家族の行事には絶対参加というわけでもない気がします。愛は冷めたけど、結婚しているからという理由でずるずると同居人だけのように付き合ったり、浮気をしている人達もいます。結婚していなければ、すぐに別れることもできたはずです。結婚は罠です。
30歳はまだ若いです。人生のまだ半分もいっていません。
だから人生の半分以上を一緒に過ごす人を焦って探す必要はありません。ただ常にいろんな人と知り合って、お茶飲み友達みたいな人を増やしてみてもいいと思います。東京では本当にみんなオープンで、すぐに友達ができました。沖縄でもそういう経験をしたことがあります。田舎にいると、「結婚前提に付き合う人を探している」という名目でしか異性と知り合う機会がないのも事実です。でも、いきなりそんな風にならないためにも、知り合いに誰かを紹介してもらって一緒に遊んだり、知り合いの兄弟とか姉妹の知り合いとか、そういう人と会うのもいいのではないかなと思ってしまいます。
デートアプリは希望と絶望の連続です。メル友のように長い間連絡を取り合っても、会ったら一度で幻滅ということもあります。変な人ではないとわかったら、すぐに会って、やりとりの時間を無駄にしないことをおすすめします。
アプリを使っていると、思うに、最初のうちは人として一人ひとりと丁寧に接しようとしますが、そのうち、一人ひとりに対する思い入れがなくなります。なぜなら、長く連絡を取り合ったのに結局会えないまま終わったり、会ってみたらイメージと違くて幻滅したり、着信拒否されたりしているうちに、疲れてきて相手からあまり期待しなくなるからです。
だからアプリ初心者の人達は丁寧に返信してくれたりしますが、上級者になると急に消えたりブロックしたりしてきます。だから最初のうちは、アプリを長く使っている人に冷たく扱われたりして悲しくなったりするかもしれませんが、アプリを経験していくうちに、自分も容量がよくなっていき、ブロックされたり消えたり既読無視されても、気にならず、自分も同じようになっていきます。これは、冷たく聞こえるかもしれませんが、何人もと「出身どこ?趣味はなに?」という話を繰り返ししていると、飽きてきて、時間を無駄にしたくなくなるからです。だから初心者のうちは、嫌なことがあっても「あ、この人はきっとアプリ上級者なんだな」と思ってあまり気にしないように。
ちなみにお姉ちゃんと彼氏はお互いアプリで知り合いましたが、彼氏は暇だったので食事と散歩相手探し程度に使っていて、お姉ちゃんも出張ばかりの夏だったので、出張先で食事相手と観光案内してくれる人探しに使っていました。そしてお互いアプリを使って長かったので、全然相手に期待をしていませんでした。
だから会ったのも「婚活するぞ!彼氏探すぞ!」というわけではなく、軽い気持ちでメッセージを送ったら、すぐに返信が返ってきたので、その日のうちに電話して、会うことになりました。ちなみにお姉ちゃんから連絡をして、電話しようといって、その日に会おうと言って、バーも見つけて段取りをととのえました。これは、アプリで1か月以上前に知り合ったのに、一度もメッセージを送ってくれなかったからです。
お互い色んな人と会っていて、デートというよりはただ会って話すという感じで、話した内容は夏にスリに遭った話や、彼氏がホームレスに騙されてお金をとられた話とか、「スポンジ」って海藻だよというトリビアとか、本当にたわいもないことを話していたことを覚えています。もしも彼氏彼女を探すつもりだったら、話す内容も全然違っていて、今一緒になっていなかったと思います。
いろんな人と会っているうちに、だんだん自分のスタンダードが低くなっていくのを感じるかもしれません。『理想のパートナーの見つけ方』のビデオを参考にして、まだ最初の人に会う前に、自分が相手に求めているものや、恋人とどんな時間を過ごしたいかということを具体的に書いておくといいと思います。
例えば朝方でないなら「日曜日は昼まで寝て、午後は一緒にランチに行って、夜は家で一緒に食事しながら映画を観る」なんてことを理想の恋人との時間の過ごし方に書いたとしたら、「朝方で、日曜は早起きして遠出して、月曜に備えて早く寝たい」という人とは自分の思い描いていた恋人生活が送れないかもしれません。そんなことも考えて、自分が相手に求めているものや、自分が思い描く恋人生活を書き出してみて、ふとした時に見返してみてください。書くと、叶います。
お姉ちゃんより
妹へ
元気ですか?
先日、先人の知恵を借りるという話をしましたが、今日は投資に関して先人の知恵を借りることについて話します。
さっそくですが、「金持ち父さん、貧乏父さん」という本を知っていますか?お姉ちゃんは、名前は知っていたけど、読んだことがありませんでした。
今月初めて読んで、目からうろこが落ちるというのを経験しました。
パッシブインカム(不労収入)について話したことがありますが、この本もそれにちょっと関係あります。この本の著者は、ハワイ出身で、不動産で大儲けした人です。
お姉ちゃんは特に不動産投資をしようとは思わなかったけれど、アパートから追い出されるのと友達がアパートを買ったことをきっかけに、「家賃を払うなんてお金の無駄だ。自分もアパートを買おう」と思っていました。ところがどっこい、この本を読んでそれがよくない考えだということに気が付くことができました。
それについてはあまり深くは話さないけれど、このロバートさんいわく、借金はよくないというのと、自分の資産のほとんどが不動産という形で縛られてしまうと、投資をして儲けることもできず、家の価値が例えば半減してしまったらば、自分の貯金も半減してしまったのと同じことになります。(他の物件が安くなっていても、ローンは払いきるまで同じ額を払い続けることになります)
だったら銀行にこつこつ貯金して、ある程度まとまった頭金ができたら借金を極力少なくして、家を買えばいいのではないかと思うかもしれませんが、これも間違いです。銀行の口座にお金を貯めているのは不動産に投資するのと同じことで、お金は増えません。だからどこかに投資するのが大事です。
お姉ちゃんは7月から株を買い始めて、日々いろんなことを学んでいますが、ロバートさん曰く、早く始めるにこしたことはないというのです。なぜなら例えば全財産失ってもまた経済的に回復することが可能だからです。
お母さんとチェンマイに行った時、チェンマイのマンションの一室を買おうかという話になりました。この時はお母さんは食中毒になる前でノリノリだったので、二人でそんな気分になっていました。でも、この時二人とも思ったのは、周りに誰もこういうことに関するアドバイスをできる人がいないということです。
もしもうちが、会社を経営していたり、社長さんやMBI取得者の知り合いがまわりにいたら、きっとすぐにマンションを投資のために買っている人なんかも見つかって、すぐにタイから電話でアドバイスを求めていたことでしょう。こういう時に頼れる人がいないからこそ、本に頼るのです。
ロバートさんはこの本の中で「XXしようとするのは、中流階級の考えだ!」と何度もいいます。これがズーンと心に響きます。
凡人のように考えていたら、いつまでも凡人のままです。だから、お金持ちが考えるようにものごとをみることができるようになれば、お金持ちになることができるのです。凡人が中身はそのままで億万長者になっても、お金はなくなっていくばかりです。宝くじ当選者が破産する確率は高いという話をきいたことがあるかもしれませんが、それがまさにこの通りなのです。
この本は投資の話しというよりは、お金を扱う知識についての話です。
これは学校では習いません。どこからお金の扱い方を学ぶかといえば、親のしぐさを見てと、お小遣いやバイトのお金を貯めたりして、さらに一人暮らしをしてやりくりをしはじめてからではないでしょうか。この過程で誰かが「お金は、こうやって管理するんだよ、収入のXXくらいは貯金にまわして、XX歳になったらXXとXXに投資するんだよ」と教えてくれたかというとそんなことはありません。だからこれは学ばなければいけないことです。
話は少しずれますが、元カレに経済状況について聞かれた時に、とても嫌なきもちになり「これは個人的なことだから、恋人同士でも話すべきじゃない」といっていたので、「なんでいつもお金の話になると、普通に話せないの?」と聞かれたことがあります。そして気づいたのが、よくお母さんにうちの経済状況について聞くと「子供はそんなこと心配しなくていいの!」とすぐに言われていたことを思い出し、気づかないうちにお金の話はこうするものだと思っていたのです。それに気が付いてからは、お金の話も普通にできるようになりました。別に自分の収入を友達や彼氏に教えるのが悪いことではありません。
お金といえば、これも面白い本です。
でも今回のテーマの投資には全然役に立ちません。この人はお金をもたない集団生活のカルトで育ったので、お金がとても特別なものだと認識するようになりました。漫画なのですぐに読めますが、お金との付き合い方って人それぞれだなと思います。
話はまた長くなりましたが、この本は絶対読んでおいた方がいいです。他にもウォーレン・バフェットと本など読んでおいたほうがいいものは数冊ありますが、日本語に訳されていて読みやすいのは、金持ち父さん、貧乏父さんだけだと思います。
30歳、まだまだ若い。
これから投資について真剣に考えて、どんどんお金を増やしていってください。ロバートさんは、「お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせる」といいます。
投資していないお金は、トイレに捨てたも同然という言葉も、どこかの大金持ちが残しています。
お金に執着するのはもちろんよくないけど、スマートに投資をして、ただ貯金しているお金を肥やしてください。
お姉ちゃんより