親の愛情

妹へ

元気ですか?お姉ちゃんは元気です。

今日は親の愛情について話します。

最近、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の元になったフランク・アバグネールさんの話を見つけました。

この人は、16際の時に、何も知らずに家庭裁判所に連れて行かれて、自分の知らない間に離婚を決定していた両親の間に立たされ、裁判官に「お父さんとお母さんと、どっちと一緒に暮らしたいですか」と聞かれたそうです。フランクさんはショックでそれに答えずに、裁判所を逃げだしそのまま家出し、詐欺師になり、お父さんとはその日以来顔をあわせたこともなくて、お母さんとも数年連絡を取らなかったそうです。

でもこの人が自分の波乱万丈な人生を語って、最後に親の大切さを語っていたのが印象的だったので、親の愛情について話すことにしました。

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自分論

妹へ

元気ですか?

今日は、専門知識なしに、お姉ちゃんの独論というか持論を共有します。

人は生きている中で、単に「念ずれば叶う」とか「自分がやられて嫌なことは人にはしない」とか一般的に言われているものの他に、自分の経験や気づきをもとに説をたてます。ここでいうのは教訓というよりも、自分がもっている仮説のようなものです。

もちろん経験や見方に偏りがあるので、これが本当かどうかは怪しいところです。でもおばあちゃんの知恵袋ではないですが、後に科学的に証明されたり、調べてみたら本当だったということもあります。

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米米くらぶ

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妹へ

元気ですか?

今日はネタ切れというわけではありませんが、ちょっとお米について話したいと思います。

お米はアジアの外ではあまり食べられているイメージがないというのがありますが、実はアジア内でもご飯よりも麺が主食なところや、アジアの外でも食べ方は違ってもお米はよく食べられています。

スペイン人のルームメイトのせいでゲロゲロになった時、ルームメイトが「まだ食べない方がよさそうだから、パスタとかお米とか何かうちにある?」と聞いてきてどっちも家にあったけれど、お米を選んでご飯を作っていました。

あなたがトルコでお腹をこわした時に、フライドポテトを食べていたという話を聞いて、お腹をこわしたスペイン人がご飯を食べていて、ご飯が普通にある国でにお腹をこわした日本人がポテトを食べてるんだから、これにはなんとも言えません。

ルームメイトがヨロヨロしながらご飯を炊く姿を見て、その時に気づいたのが、どうやらスペインではお米は洗わないで炊くようです。実はドイツでもイタリアでも、お米を炊く前に洗わないのが一般的です。

お姉ちゃんも海外生活が長いので、もうどんな鍋でもご飯を炊けるようになりましたが(家庭科の教科書のおかげ)、やっぱりご飯を炊くのはみんな鍋にくっつくので苦手なようです。カナダの友達で、お米を炊く時は絶対にバターを入れている人もいて、それが当たり前で育っていたようです。

ちなみに、ドイツでは、お米が小さな穴の空いているプラスチックの袋に入ってきて、それをそのまま茹でて、熱湯から袋を取り出すと水が抜けていくというようなものを日常的に買っている人もいます。お姉ちゃんはそれを、1人分用に小分けになっているだけだと思って、茹でる前にその袋を開けて鍋で普通にご飯をたこうとしてしまって逆にびっくりされたことがあります。プラスチック溶けないのかな、と思いましたが、特にプラスチックの味はついていませんでした。

さらにびっくりなのが、ドイツでは昔でいう「干し飯(ほしいい)」のように、既に茹でたお米を水切りして乾燥させたお米が一般的に売っています。この工程で、デンプンが抜けた状態になっているので、また水で茹でても水がドロドロしないため大量の水でパスタのように煮て、水切りするような感じでご飯を準備できるのと、もちろん茹で上がるのも普通のご飯よりも早いです。でもこういうお米は、種類も違うのかもしれないけれど、粘り気が全くなく、水分もすぐにとんでしまいすぐに乾燥します。社員食堂とかではご飯はこれが一般的です。

それもあって、ドイツではご飯にはソースが欠かせません。ソースとは、日本のソースという意味ではなく、カレーなどから、炒めものでも、そこに絡めてあるタレの量が半端ではありません。イタリア人の友達はよく「食べ物がソースに浮いてるよ」といいます。よく洋食とかで「仕上げにちょっとデミグラスソースを」というのがあるけれど、その量がとても多く、ご飯と同じ皿に料理を盛り付けると、ソースを料理だけではなくご飯にも大量にかけてくれという人がたくさんいるのです。

カナダの大学の学生食堂では、頼んでとってもらうビュッフェスタイルでしたが、ご飯を注文するところになぜか醤油が置いてありました。欧米では味気のないご飯を食べるのは苦手な人が多いようで、出されたご飯の上に醤油をかけている人がたくさんいました。

久々に本格的な日本のとんかつ屋さんに行ったら、やっぱり白いご飯が苦手なドイツ人のお客さんのために、日本製のわさびふりかけが置いてありました。彼氏はそれにすごく感動して、スーパーでレトルトご飯とわさびふりかけを買って、会社でのランチにしていました。レトルトご飯の質の高さにも感動していました。

最近、地元のスーパーでも高いけれどおにぎりが売られるのを見かけました。

中身がまだまだまずいけれど、ドイツのスーパーでおにぎりが買えることもなかったので、これからが楽しみです。

近年、日本のお米を買う機会が全くなくなって、バスマティ米ばかり食べています。これは日本で言うタイ米のことでしょうか。カナダにいた時は、イタリアのお米が日本のお米に近いと言うので、リゾット用のお米ばかりを食べていました。ドイツではミルヒライス用のお米が日本のお米に似ています。このミルヒライスというのが、ドイツのデザートで、甘くした牛乳でお米を煮て、いわばお粥状態になったものをプディングのように食べるというもの。これが普通に小分けヨーグルトのようになったものをデザートとして買えるのですが、お姉ちゃんは何年経ってもどうもこれは受け付けられません。

彼氏はあんこが苦手で、豆なのに甘いのは変だという感じで、きっとこれがお姉ちゃんにとってはミルヒライスなのだと思います。ちなみに彼氏の家でカレーを作ったらお母さんに「ご飯どうやったらこんなに美味しく炊けるの?」と聞かれて、ご飯が炊くのが苦手らしいということがわかったので炊飯器をプレゼントしました。すると、なんとミルヒライス機能がついていました。これにはびっくりです。

お米一つをとっても、色んな話ができますね。

お姉ちゃんより

病気になって感じるカルチャーショック②

妹へ

元気ですか?

今日は前回に続いて、病気と文化の違いについて話します。

色んなところで病気になったけど、やっぱり家で病気になるのが一番です。2番目は中国かな。おかゆとか日本よりも美味しいし、医食同源という考えが強いので、日本人としては共感できることが多々あるからです。

ちなみにずっと昔に中国人のルームメーとがいた時、風邪をひいて寝込んでたらお粥を用意してくれて、その時に一緒に生姜と黒砂糖を似たようなドリンクを作ってくれて、それを飲んだら汗が吹き出してきてすぐに良くなったのを覚えています。

大学の時に、風邪がなかなかよくならない時、同僚に勧められた高麗人参のエキスドリンクの効果を実感して以来、それも重宝しています。これを買うためにカナダの漢方薬局に行き出してから、漢方というか、ハーブとか昔からある治療法に興味を持ち出してから、風邪薬とか、薬を飲まなくなりました。胃薬もウコンの粉末のカプセルやミントティーに替えました。

こうやって色んな文化や病気と民間治療を経験して、自分なりの病気に対しての考え方ができてきたような気がします。それと同時に、日本の病気との付き合い方にも疑問を感じているのも事実です。日本では、処方箋無しで買える薬が多いのと、なんでも薬で治そうとする傾向がある気がします。さらに、病気になるのは自己管理がなっていないからだという考えが他の国と比べて強いそうです。

出張中に行ったロンドンで風邪をひいた時に、仕事の後近くの中華街へ行って漢方薬局を見つけました。もう遅いのにまだ開いていて「遅くまで開いててよかったです」と言ったら「病気は時間に関係なく起こるので」と若い中国系のお姉さんに言われたのを覚えています。

そうです、病気はなりたくてなるものではありません。だから、もっと自分や他人の病気に対して寛容になったらいいのではないかなと思うのと同時に、無理して薬を飲んで病気であることを隠して日常生活を維持しようとするのは体に良くないのではないかなと思います。

ドイツでは、会社員であれば病欠は有給休暇から差し引かれず、休暇中に病気になったら、病欠とすれば休暇は消化されずに戻ってきます。医療保険が高いけど、その分、病気になったら国民保険が会社に休んだ日ぶんの給与を払ってくれるから、会社は病気で休んでも文句を言わない感じです。だから薬を飲みながら頑張るような人はいなくて、お医者さんも家で休んでれば治るという考えで、よほどのことがない限りは処方箋は出されません。

もちろんそれで仮病で休む人もいることはいるけど、それも想定内という感じです。こうなると一人で頑張っていてもしょうがないなと感じて、病気をしたら遠慮なく休むというようになりました。

ちょっとびっくりしたのが、お茶のみとタバコを繰り返して早番する怠け者の同僚が「過労になったから」といって、仕事を3か月以上休んだこと。これには正直びっくりしました。もちろんこの間、給料は支払われていて、しかもなんとかして海沿いにあるリハビリ施設に行かせてもらい、1か月ほどゆっくりして楽しい時間を過ごせたそう。ここまでくると、制度を悪用しすぎている気もします。

アメリカの会社によっては、有給がヨーロッパよりも少ないので、クリスマス直前に職場みんなが病気になって、それはどうみても仮病だけど、あえてそっとしておいて、上下関わらず休みをとるというところもあるそう。

長くなったけれど、病気になるのは国に関わらず人間に共通することだから、有給使って病欠をとらないといけないなんておかしいんじゃないかと思ったら、それが正解だと思います。もしもまだやる気があるのであれば、ヨーロッパで仕事に就けるように頑張るのはどうかなと思います。

お姉ちゃんより

病気になって感じるカルチャーショック①

妹へ

元気ですか?

お姉ちゃんは、元気になりました。

ルームメイトのもらってきたロノウィルスのようなもののせいで、近年にないくらいゲロゲロでした。

ちょっと汚い話になってしまいますが、このせいでというかおかげで、久しぶりにカルチャーショックを経験したのでその話をします。

まずは、ルームメイトですが、ルームメイトといっても、民泊で泊めてるスペイン人の人です。その人がまずゲロゲロな状態になり、よくなって二日後にお姉ちゃんにも全く同じ症状があらわれました。

自分が病気になるまでは、必要な物はないかと聞いていたけど、しばらくは何も口にしたくなかったそうで、とにかく水だけ飲んでいるようでした。2日後「今日ちょっと何か食べようと思うんだけど、パスタとかお米とかある?」と聞いてきたので、自分用に炊いていたご飯の残りをあげました。

どうやら、お腹にやさしい何も味付けのないご飯やパスタをとりあえず食べてみるという感じでした。パスタってなんとなく消化に悪いイメージだけど、ご飯と同じ感覚で食べられているんだなと思いました。

ルームメートの話になってしまいましたが、本当にカルチャーショックだったのが、彼氏が持ってきてくれたもの。感染率の高いノロだというので、マスクにゴム手袋姿で現れて、買い物袋を置いてささっと行ってしまいました。開けてみると、コーラにラスクにプレッツェル・・・。

えっ・・・・。

少年の買い出しのようなものです。唯一納得できたのは、お腹に良いハーブティーと吐き気止めの薬。

うちではお腹をこわしたら、おかゆ、そしてニンジン、カブ、そしてじゃがいもなどの入ったコンソメスープが定番の気がします。だから自分でも、次の日によくなったら味噌汁やコンソメスープを作りました。

でも彼氏が来てくれた日は本当に立ってるのも辛かったので、熱で頭がくらくらする中、本当にベッドでプレッツェルを横寝のままボリボリ食べながら、コーラで流し込んでいました。これこそ本当の異国体験。お腹には優しかったのか、吐き気どめのおかげなのか、胃のなかに留まってくれました。

ちなみに彼氏は「これはドイツでお腹こわした時は普通なんだよー」と後で念を押してました。お母さんに話したら「えーっ、信じられないっ」と驚かれるかと思って話したら、「あ、それはね、多分、自分がお腹こわしたことないから何を買えばわからなかったんだよ」と普通に受け止めていましたw

コーラで一番最初に思い出したのは、カナダで初めて熱を出したときのこと。その時、やっぱり食べたかったのはお母さんのコンソメスープだったけど、ホームステイ先でジンジャーエールチキンスープが出てきました。チキンって、肉だし油だし、パスタも浮いてるし、よくないのではないかなと思いました。

そして何故にジンジャーエールかと聞いたら「ジンジャー(生姜)は体に良いでしょ」といわれまし。確かにそうだけど、ジンジャーエールには一体どれだけの生姜が入っているというのでしょうか?(そもそも本当に入っているのでしょうか?)

ドイツ人の元彼氏は、風邪を引くと必ずジュースを飲んでいて、これでビタミン剤の代わりという感じのようでした。ドイツには本当にハーブティーが多くて、症状別や効き目がある内臓ごとにハーブティーが売っています。今回もらったハーブティーは「胃腸用」で、ミントとかが入ってみたいです。

長くなってしまうので、来週続きを書きます。

あなたも、身体に気をつけてね。

お姉ちゃんより

お誕生日おめでとう!

bday

妹へ

30歳の誕生日おめでとう!

自分の妹が30歳になったなんて信じられません。たぶんお母さんにはもっと信じられないと思います。

特別な誕生日なので、何か特別なことをしたいなと思ったけれど、買いたいものは自分で買えそうだから、仕事を辞めて海外進出するか、31歳になるまで手紙形式でブログを書くことにしました。

これで元気になったり、海外に出たくなったり、何かを変えるきっかけになるといいなと思います。まあ、あまり長く書かないから、たまにトイレに座りながら読むくらいでいいよ(笑)

結婚とか出産とか、縁のなさそうでも起こりうる30代。

後悔のないように有意義に過ごしてください。

お姉ちゃんより

P.S.お母さんに産んでくれてありがとうって言った方がいいよ