憧れの場所

あなたには憧れの場所がありますか?やっぱり沖縄でしょうか。

今日は憧れの場所を持つことについて話をします。

お姉ちゃんは知っての通り、ハワイに憧れていました。毎日フレッシュカットのパイナップルとヨーグルトの朝ごはんを食べて、ビーチを散歩するということを思い浮かべていました。高校の時に、ハワイに語学留学で行きたいと思っていましたが、シアトルをすすめられて、別に行きたいとも思っていなかったけれど、一度行ってみたら、シアトルが憧れの地になりました。

沖縄やハワイやバリに憧れて、家のインテリアをそれ風にしている人はたくさんいると思います。イギリスやフランスに憧れている人も見たことがあります。

憧れが日常になったら

ロスに行った時に、日本から20代で単身渡米した50-60代の女の人と知り合いました。

その人は、東京出身で、海外に憧れていて、「日本に住んでるときは、私ご飯なんか絶対に食べないって、パンばっかり食べてたのに」と言いながら、現地の日本食屋さんで買った割高の梅干しなんかを出してくれました。

やっぱり、憧れで来て、現地で結婚して、子供もアメリカで育ててってやっていたけれど、この人にはアメリカはもう憧れの場所ではなくなってしまったようでした。そして逆に遠い故郷日本の方が憧れというか郷愁の地となってしまったような印象を受けました。

そしてその人の家のおトイレを借りると、エッフェル塔の絵が数枚にエッフェル塔のタオルと、とにかくエッフェル塔グッズに溢れていて、トイレから出て聞いてみるとどうやらパリに憧れているということでした。

こういう、行くだけで幸せになれる、憧れの場所は必要だなと思います。

憧れからオーセンティックに

お姉ちゃんは、他にもアジア雑貨が好きで、トラベル雑誌で見た「ベトナム雑貨」というものに憧れていました。実際にあなたとお母さんを連れてベトナムに行ったら、町中がアジア雑貨屋さんのようなのかと思えば、そうでもなく、日本のアジア雑貨店で買えるようなものを求めて市場を歩き回った経験があります。そして思い浮かべていた「ベトナム」は、日本のアジア雑貨店の中にしかなかったということに気が付きました。

一度行ってみて、思い描いていたベトナムのイメージは、本物のベトナムのイメージにすり替わってしまったけれど、在りもしない地を思い浮かべているよりは、本当のベトナムを知ることができてよかったなと思います。

憧れの場所を持つことに憧れる

おばちゃんがディズニーランドとか韓国が好きで、何度も行っているというけれど、こういう場所があることは幸せだなと思います。一度住んでしまうと、やっぱり夢は壊れてしまいます。

アメリカに憧れていて、その憧れもなくなって、憧れの地が東南アジア、特にマレーシアになりました。あまりにもその良さに感動して、一度日本に帰ってからお母さんを連れてまた行って、結局はボランティアの仕事をみつけて英語の先生としてマレーシアの学校に住み込みで長期滞在することになりました。そしたら、また憧れの場所を失ってしまいました。

そして近年はイタリアにハマっていて、一生懸命イタリア語を勉強して、イタリアに行くぞーと張り切って、行くたびに「イタリアはやっぱりいいなぁ」と思っていたけど、行き過ぎたりスリにあったりして、最近はその思いも薄れてきました。だから、ちょっと距離を置こうと思っています。

憧れの場所が持つ原動力

あなたも沖縄に住んだら、憧れが壊れそうだから住みたくないというようなことをいっていたけれど、やっぱり住んでみて憧れが薄れたら、新しい憧れの場所が見つかるはずです。知らない地に行くには勇気がいるけれど、憧れや好奇心が強ければ、それを動力に行動を起こすことができるはずです。だから憧れの地を失うことを恐れずに、次々といきたい場所を見つけてください。

お姉ちゃんより

P.S.

また同じ本の話になってしまうけど、このエリザベス・ギルバートさんは憧れの地に本当に行って住んで、人生が変わってしまいます。