生き甲斐の見つけ方: IKIGAI

妹へ

久しぶりですか、元気ですか?最近、生き甲斐を感じる時はありますか?今日は生き甲斐について話したいと思います。

外国語にもなっている「生き甲斐」

生き甲斐は、近年、IKIGAIとして外国でも使われるようになっています(BBC)。考えてみれば、確かにそれに当たる言葉が日本語にもドイツ語にも見当たりません。

日本語では当たり前のように「あの人はあれが生き甲斐だから」のように日常的に使っているので、言葉の意味についてあまり深く考えたことはないと思います。

ところが「生き甲斐」というコンセプトのない外国で育った人に、「イキガイってどういう意味?」と聞かれたら、答えることはできますか?

生きがいの見つけ方

ドイツでもそうですが、ここ最近は「生き甲斐を見つけるワークショップ」などがよく開催されています。生き甲斐という言葉を説明されなくても使える日本人ですが、いざ、生き甲斐とは何か、どうやって見つけるのかと言われると、頭を悩ませてしまうものです。

そこで、外国人に向けに「生き甲斐」を一から説明しているものを逆輸入すれば、日本人もあらためて「生き甲斐とは何か」を認識して、その探し方までたどりつくことができるはずです。

生き甲斐の語源とは?

生き甲斐の意味は「生きることに価値や意味をもたらす源泉や対象としての事物(生きがいの源泉・対象)」と「その源泉や対象が存在することにより自らの生に価値や意味があると感じられる感情(生きがい感)」だそうです。

生き甲斐の語源は平安時代に遡るそうで、生き甲斐の「甲斐」は、貝からきており、平安時代に価値の高かった貝を元に、「生きる価値」という意味で「生き甲斐」という言葉になったと言います。この「甲斐」は、働き甲斐、つまりは働く価値があるというように、今でも使われています。

海外のIKIGAI

海外に広まったイキガイの元になっているのはスペイン人の著者によって2016年に出版されたベストセラーであるIKIGAIです。

『IKIGAI 外国人が見つけた長寿ニッポン幸せの秘密』 エクトル・ガルシア, フランセスク・ミラージェス 2017 エクスナレッジ社

これによると、イキガイはベン図のようになります。

イキガイとは、「好きなこと」「自分の得意なこと」「世界が必要としていること」「収入に繋がるもの」が重なっているところにあると言われています。

IKIGAI

あなたもこれには違和感を感じるのではないでしょうか?

仕事を生き甲斐にしている日本人は31パーセントだけです。(BBC

でも思うに、仕事だけをしている人に、外国人が「イキガイって何ですか?」と聞いたら「うぅ〜ん、仕事かなあ」と答え、それが本になってしまったのではないでしょうか。

でもこの図はいいところを突いているのには変わりはありません。

新ためてIKIGAIの見つけ方

この図は生き甲斐の見つけ方というよりも、生き甲斐が見出せる仕事の見つけ方だとお姉ちゃんは解釈します。そしてここでいうIKIGAIは、幸せな人生だと思います。お姉ちゃんはまだここには辿り着いていないため、IKIGAIの回りをぐるぐる回っています。

好きな事を見つけるのは簡単です。好きな事は得意なことになり得ます。

そして必要とされているもの、つまり需要のあることを見つけるのも簡単です。

すると②の問題に行き着きます、「お金」です。

お姉ちゃんは、長年、写真と書くことが好きで、得意ともしていて、それが人のために役立つ、つまりは必要とされていることだとも確信していました。でもお金にならず、それをやることで生き生きとして満足感を感じることもできましたが、結局はお金がないという一つの要素によって、経済的な不安を抱えており、幸せではなかったと思います。

Ikigai 
A JAPANESE CONCEPT MEANING "A REASON FOR BEING" 
O 
Satisfaction, 
but feeling of 
uselessness 
What you are 
GOOD AT 
Comfortable, 
but feeling Of 
emptiness 
What you 
LOVE 
PASSION 
Ikigai 
PROFESSION 
What you 
can be 
PAID FOR 
MISSION 
VOCATION 
Delight and 
fullness, but 
no wealth 
What the 
world 
NEEDS 
Excitement and 
complacency, 
but sense Of 
uncertainty 
vo

そして、今の仕事では、書くことを仕事にし、得意なことで、必要とされるもので、お金になることでもあるけれど、自分の書いている内容が、興味もなく好きなことでもなく、ただ売るための文章なので、③に陥りました。③は「快適だけれど、無意味さと空っぽさを感じる」というところです。

ITの仕事をしていたときは、同僚を助けるということで、必要とされており、人を助けることが好きだったという点では、IKIGAIに近いところにいたような気がします。でもそれほどITが好きだったわけでもなく、ITを勉強したわけではないので、自分のスキルに同僚と比べて劣りを感じ④に至っていたと思います。④は「楽しく、現状に満足しているけれど、確信が持てない・不安がある」です。

この要素の全てが揃ったら、仕事に生き甲斐を見出し、仕事が苦にならないかもしれません。彼氏が、実際にこのIKIGAIを見つけていて、車好きで車関係の仕事をしているため、朝起きて仕事に毎日行くのはもちろん嫌なようですが、仕事のために調べ物をすることは、自分の興味や趣味のためにもなっていて、車に詳しいことは自分のためにも仕事のためにもなっていて、幸せそうだなと思います。

あなたは、この図のどこにいますか?

お姉ちゃんより」