妹へ
元気ですか?
前回、人と比べるのをやめるには、自分の目標をしっかり立てるという話をしました。
今回は、その続きで、自分の長所に気づいて他人と比べるのをやめることについて話します。
人と自分を比べる時、自分より何らかの形で人生がうまくいっている人と比べてしまうため、自分劣っていることにばかり気がついてしまうという話をしました。
自分の長所やそれまでの功績を、他の分野で人に劣っているからといってないがしろにしていることは意外とあります。
アインシュタインは、日本語が全く話せないからということで自分に劣等感を抱くかといったら、周りから見れば、当然そんなことはないだろうと確信できます。でも本人は「日本語が話せないなんてなんて自分はなんてダメなんだろう」そう感じているかもしれません。そういう時、アインシュタインには自分は物理の天才だという自覚がなくなっています。
子育てに追われながらも、夫と子供のいる幸せな家庭を築いていたとします。
そういう時、まだ独身で自由で、いろんな人と付き合って色んなところに行っている友達をみて羨ましいと思うかもしれません。
その友人は、独り身で、いろんな人と付き合ってるのに長く付き合える彼氏に出会えず、早く家庭を築いて子供が欲しい、子供と旦那さんがいる友人が羨ましいと思っているかもしれません。
こんな時、自分のいる環境がどれだけ恵まれているかという自覚がなく、他人と比べてしまっています。
だから、自分の長所や他の人より優れているところを自覚していれば、他人と比べてしまっても、あの人にはXXがあるけど、私には○○があると、一点で誰かに劣っていても、それを全体化して「私はあの人には劣っている」と思うことを防げます。
自分の長所に気が付く方法
誇りを持てるものを持つ
どんなに小さくても、自分が本当に自信を持って誇りをもてるものがあれば、他人と比べてしまって劣りを感じても、自信につなげることができます。
例えば、前の仕事場に、庶務でお金もさほどなく学歴もない人がいました。でもその人は、何年もお金を貯めて、2週間プエトリコに行って、やりたい事を全部やって食べたいものを全部食べたという話をしていました。この人は、これが自分が成し遂げた1番大きなことで、それがプライドでもあります。
他にも、住みたくもない国で何年も過ごして、友達もそれほどできなかったし彼氏もできなかったけれど、仕事だけは人一倍頑張って、今いるところまで昇進したことが1番のプライドだという友達もいます。
私にはXXがあるから、と誇れるものはありますか?
なかったら、どんなに小さなことでも何かをやり遂げてみてください。
人に聞いてみる
人に褒められるために生きているわけではありませんが、自分には当たり前すぎて気づいていないけれど、周りからはすごいと思われていることがあります。
人と比べて自分には無いと思っているものが、実はもう既にあることもあります。自分の目線で比べているから気づかなくても、客観的に見れば明らかに持っているというものもあります。
例えば、自分は地元を出たこともなくて、大学にも行ってないし、早く結婚してしまって、人生経験が無いという人も、周りからみたら、幸せな家族がいて、友人も多くて、困ったことがあったらすぐに助けてくれる人に囲まれていて幸せそうだと思われているかもしれません。でもそに自分で気づけるかと言ったら、気づけないかもしれません。
友達に、8年間の片想いと猛アタックの末に、やっとずっと好きだった人と付き合えて、でも一ヶ月後にふられたという人がいます。
本人は、自分の人生を無駄にして、結婚する相手もいないまま30代半ばまできてしまって、人生最大の汚点だというようなことを言っていますが、お姉ちゃんや他の友達にしてみれば、こんなに一心に誰かを好きになったことはないので、そういう経験をしたのは人生で一度あるかないかのことで、しかもそんな人と過ごした1ヶ月はすごく幸せだっただろうし、こんな大失恋をした痛みというのも人生で経験することがない人の方が多いと思うので、それを経験したというのですごいと思ってしまいます。もちろん本人は、そういう風には思ったことはなく、そう思える日が来るのは先のことになると思いますが、周りはそう気づいています。
だから、周りに「私の長所って何?」と思い切って聞いてみてはどうでしょうか。
セルフアファメーション
セルフアファメーションは、日本語に訳せば「自己肯定」です。
これは他人と比べてがっかりするのを防ぐだけではなく、自分に自信が持てるようになる効果的な方法です。
やり方は、「私は強い、私は仕事ができる、私は人と話すのが得意だ」というように、とにかく自分に長所を言い聞かせることです。もちろん、書くだけでも効果があります。自己暗示というわけではないですが、人は自分の劣っているところばかりに目がいってしまうので、こうやって自分の優れているところを見るようにクセづけることで、脳の思考回路が変わり、よりポジティブ思考になります。
これによって、自分に自信が持てるようになり、自分の短所よりも長所に気づけるようになります。
最近みつけた動画では、ちょっと違った言い方をしていて、自分をほめる形で話すといいと言っていました。例えば人前で話すのが苦手であれば、「私はなんて人前で話すのが上手なんだろう」と言うそうです。自分の脳にメッセージを届けるには、自分で一番やりやすい方法を選ぶといいでしょう。
次回は人と比べるシリーズの最終回です。
今日話したことをぜひぜひ実践してみてください。
お姉ちゃんより