妹へ
元気ですか?
今日は、家や日本を離れてホームシックになった時の対処法について話します。
お姉ちゃんはかれこれ海外生活歴14年くらいになります。だからホームシックなんてもう縁がないかもしれないと思われるかもしれないけど、家から離れて、まだ自分の家と呼べるところがない生活をして長いから、ホームシック対策というよりも、「どうやったら家にいるようなアットホームな気持ちになれるか」は長年の課題です。
「慣れないところから帰ってくるとどっと疲れる」とお母さんはよく言うけど、長期的に家に帰れないとき、この状態でいると精神的に本当に疲れてしまいます。
突然だけど、あなたはどんなことをした時に「あぁ~家に帰ってきた」と感じることができますか?
自分の布団で寝る、お母さんの手料理を食べる、居間でテレビを見る、自宅のトイレを使う、などなど人によってそれぞれだと思います。これをどうにかして旅行先や滞在先にもっていくことが、ホームシックにならないためのカギだと思います。
もちろん、友達・家族や家具などの大きな物は持って行けないので、自分で何か持って行けるものを見つけておくといいでしょう。
たとえば、自分の枕やぬいぐるみを持って旅する人がいます。
そうやって自分の慣れ親しんだものを持っていくのは簡単でいいと思います。

でもそんな物がないとき、スーツケース一つで、あまりものが持って行けない時、心を落ち着かせてくれるのは日課だと思っています。
アジアを放浪していた時、数日おきに違うところに移動している生活をずっとしていた時、なんだかホームシックな感じになったので、ノマドの人たちは何をしているのかを調べました。その時に、自分の生活に生活のリズムをつくる習慣を取り入れるといいということを聞きました。
たとえば、朝の日課を一つ取り入れるだけで、不規則な旅路の生活にちょっとしたリズムができます。これを日本にいた時から続けていると、アットホームな気持ちを旅先に持ってくことができます。例えば、朝のストレッチやヨガ、ジョギング、それか一杯目のコーヒーを自分で淹れるとか、何か考えないでも自動的にできるものがあると、朝「起きてXXをやらなくちゃ」と起きてから何かやらなければいけないことがあり、ダラダラするのを防ぐことができます。
お姉ちゃんは、どこに行ってもできる時に自炊をするようにしています。
慣れない土地で慣れないものを食べていると、なんだか疲れます。そんな時に自炊をすると、家にいるような気がして心が落ち着きます。
ベトナムにいた時、旅に疲れてきたなと感じたら、共同キッチンのあるホステルを予約して、自炊しました。近所にある商店でお米2号と卵を買いました。指さしでなんとか買って、渡された一つのプラスチック袋には、そのままお米と卵が一つ入っていました。
それでごはんを炊いて、卵と炒めてチャーハンを作りました。こんなことでも、なんだかほっとして、ちょっとした日常を取り戻すことができます。
ちなみに昔留学中に知り合った日本人の女の子は、まだ家具もないときにマグカップで納豆ご飯を食べたということを言っていました。納豆はどこでも手に入れるかはわからないけど、どこでも手に入るもので心が落ち着く食べもの、自分の中のソウルフードとかコンフォートフード(comfort food)というものを知っておく、作れるようにしておくといいと思います。
あなたも、何か、どこにでも持って行ける、自分の居場所のつくり方、やると落ち着くことを持っていくといいと思うよ。ホームシックというよりは、日常生活を感じられない生活はつらいからね。
お姉ちゃんより
P.S.『習慣の力』はすごくおすすめの一冊です。習慣は自分の記憶力や意志よりも強く、痴呆症よりも強い。いい習慣のつくり方や、悪い習慣の断ち切りかたがわかりやすく説明されています。