妹へ
元気ですか?
お姉ちゃんは一週間休暇をとって、電車でオランダと南ドイツへ行ってきました。もしかしたら、旅の話の方が、あなたに「ヨーロッパに行きたい!」と思ってもらうのに役立つかと思って、今日は旅行で訪ねた場所を紹介します。
この前写真を送った、シュトゥットガルトは、南ドイツの西にある大きな都市で、ベンツやフェラーリなどの車の町としてよく知られています。
工場だけではなく、ベンツ博物館とフェラーリ博物館もあり、ベンツ博物館は車好きじゃなくてもモダンなデザインや最先端テクノロジーで十分に楽しめます。11年前、博物館のエレベーターに乗っただけで感動したのを覚えています。
実はシュトゥットガルトは、お姉ちゃんの単独大学卒業旅行で行ったのが初めてで、ドイツで一番最初に訪れた町です。
シュトュットガルト市立図書館
この市立図書館は、2011年に建てられたばかりで、ライブラリーオブザイヤーなど、建築の賞を受賞するほどの建物。建築家はなんと、ドイツ人ではなくて、韓国の建築家のウン・ヤング・イー (Eun Young Yi)という人だそう。
気になったら、この人が建てた他の建物のリストはここから見ることができます。 メニューのWERKEにリストが載っています。
文化
この地域はシュヴァーベン人(といっても人種じゃなくて民族。でも民族といってもドイツ人だから、日本でいえば東北人、九州人みたいなかんじかな)が住む地域で、たくさんの郷土料理が楽しめます。ドイツの中ではケチなことで知られていて、なんとも言えないけど、地元の人と知り合って食事をしたら「僕はこれとこれを頼んで、君たちのもちょっと食べたから、+200円として、じゃあ1700円払うから、あとは払ってね」と、他では見たことのない割り勘精神でびっくりしました。噂は本当なのかなと思ってしまった。
ちなみに安いチケットできたから、ケルンから1回乗り換えで、4時間半3000円で来れました。新幹線なら直行で2.5時間で1万くらいかな。ドイツの切符はネットで買うと時価です。
食べ物
シュヴァーベン地方の郷土料理は特徴的で、フランスとイタリアと近いせいからちょっとした影響を受けているのかもしれません。
有名な食べ物はマウルタッシェ。これはイタリアで言えばラヴィオリ、日本で言えば餃子に似た料理で、ひき肉とみじん切りの野菜が、小麦粉を練って作られた皮に包まれています。これをスープにして食べたり、みじん切りにして玉ねぎと炒めたりと、食べ方も色々。

このマウルタッシェは、『修道士の袋』という意味で、肉を食べられなかった修道士の人達が、肉を神様から隠せば食べられると考えて、肉を皮で包んだことが始まりだそう。
他にも郷土料理があるけれど、これだけはドイツの他の地域では滅多に食べられません。
あとディズニーランドで見るプレッツェル、これもドイツ中で食べられるけど、この地域のものは格段に美味しいです。ポテトサラダもこの地域は、日本のようにマヨネーズを混ぜる北とは違くて、茹でたジャガイモに野菜ストックを吸わせた、さっぱりとした仕上げになっています。
この地域は、アルプスから奇麗な水が流れていて、水道水が驚くくらいおいしくて、地ビールもたくさん種類があります。
地形
盆地で、夏は暑くなります。町の高低差が240mで坂が多くて、町も真っすぐとした道がなくて、道はぐねぐね、土地は高低が激しいというイメージ。だから自転車ではちょっと体力がいります。
見どころ
ここにはヨーロッパ発のテレビタワーが立っていて、別に何とも思わないけど、なんと現在のタワーはこのタワーが元にデザインになったと言われています。街自体は、特にそんなに特別な感じはないけど、近くに古くて可愛い町がたくさんあります。クリスマスマーケットは見ものです。近くにあるLudwigsburgにはお城があって、ツアーで中を見学することもできます。
ここからフランス、スイス、イタリアまですぐそこなので、電車の旅で寄るのがおすすめです。
Photo by Andreas on Pexels.com
ちょっとは雰囲気が伝わったかな。もっとヨーロッパに行ってみたいって思ってくれたら嬉しいです。
お姉ちゃんより