妹へ
元気ですか?
今日は、時間の感じ方の変化について話します。
お姉ちゃんが30歳になった時に、「30になってから時間が経つのが速くて、1年が6か月くらいに感じるけどね、35になったら1年が3か月みたいに感じるよ」ということを年上の友達から言われました。
お姉ちゃんはこれを聞いて、結構ショックでした。
80歳までは生きるだろうから、まだまだ人生長いと思っていても、実はあと50年じゃなくて、実質的にはもっと短いっていうんだからね・・・。
確かに、30歳になってから時間の経つスピードが速くなりました。
一週間あっという間で、週末もあっという間。お父さんの「あ~週末あっという間だった」って日曜日にいつも言ってたけど、その気持ちが年々分かるようになりました。
時間が経つのが速くなる理由
ずっと前に子供の頃は1年が長かったけど、大人になってからはそうでないのは、新しい記憶を作ってないせいだからって聞いたことがあります。
脳が似たような記憶をリサイクルして使っていて、新しい記憶を作ってないから、時間が過ぎるのが速くなると。お姉ちゃんも、会社勤めになってから、同じことの繰り返しでそれを実感するようになったから、そういうものなのかなと思っていました。
お姉ちゃんと仲の良かったスペイン人の友達もそう思っていたみたいで、急にケルンでの仕事を辞めて、給与が安い、遠くの町の仕事を見つけて引っ越すことにしました。理由は、「時間の流れを遅くしたいから」だと言っていて、確かその時は38歳か39歳で、40歳前だったのを覚えています。その人とはあまり連絡を取ってないけど、急にいっぱい絵を描き始めて、新しいことをして時間を過ごしてるようです。
時間が速くすぎるように感じる本当の理由
ハーバード大学の記事(英語)では、年をとると時間が経つのを速く感じるのは、脳の視覚情報を処理する時間が遅くなるからだって書いてます。
子供の時は、脳が活発に働いてたから、一秒を高速連写していた感じたけど、年をとるにとって、1秒当たりの写真が減っていくと。だから1年を振り返った時に、写真の枚数が少ないからあっという間だったみたいに感じるってことだね。
旅行の思い出って、短い間にいろんなことをしてるから、5日間の旅行が10日間に感じられたりしない?これを3か月でも海外にいたら、30代がちょっと長く感じられるようになるかもしれないよ。
時間の流れを遅くするのにも、海外に行ったほうがいいんじゃないかなと思います。
お姉ちゃんより